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似非科学もほどほどに・電子レンジ編

Posted by on 2013年5月15日
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先日、『電子レンジが身体に悪い』 なんてことを書いた、書籍の広告がありました。

これはもう、完全にネタですよね。(笑)

 

電波の波長の計算式はご存知ですか?

波長 = 光の速さ / 周波数

であらわします。

ここは単純かつ実用的に

波長(m) = 300 / 周波数(MHz)

で覚えてください。

 

これは、アマチュア無線の資格(国家資格)を受けるときに、勉強することです。

完全マル暗記で小学校6年生でも取れる資格ですから、

難しいなんて言わないでくださいね。

 

アマチュア無線では、一般的には144MHz帯・433MHz帯を使います。

これを波長であらわすと、それぞれ…

300 / 144 (MHz) = 2.083 m 約2m

300 / 433 (MHz) = 0.692 m 約70cm

ということで、144MHz は 2m 、433MHzは 70cm と言われます。

このサイズをもとに、アンテナの設計をするんですね。

等倍・半波長・1/4波長と。

 

たとえば、NHK第一放送は 666 kHzです。

300 / 0.666 MHz = 450.45 m 約450m

となり、「AM聞けます」という看板のないトンネルでは、AM放送は聞けないのです。

225mの高さもしくは幅のあるトンネルをつくるなんて… (笑)

 

さて、話は電子レンジに戻りましょうか。

電子レンジは、2450MHz と決められています。

計算式に入れます。

300 / 2450 = 0.1224 m 約12cm

ということで、波長は12cmとなります。

この12cmの半分のサイズ以下の穴であれば、電波は通ることができません。

 

実際の電子レンジの穴って、1mmのメッシュですよね?

効率よく電波を跳ね返しているのです。

 

で、ネットでは、

『血液を電子レンジで温めて輸血したら、輸血された人が死んでしまった。』

なんていうネタがありました。

 

電子レンジは、ガスなどの熱源と違って、発熱の原理が違います。

外部から熱を与えるのではなく、水分子の振動摩擦熱により、

内部から熱を発生させるのですね。

輻射熱と直火ぐらいの違いぐらいでしょうか。

 

42度のお風呂につかるのと、発熱で42度の体温になるのとの違い、

がイメージしやすいでしょうか。

 

わざわざ酷い状態にして輸血するということ事態が、おかしな話なのです。

血液が薄まるどころか、不純物を大量に入れるようなものですから、

問題ないほうが驚きですよね。

 

体温が落ちないように人肌にあたためて筋肉移植するのと、

焼肉よろしく鉄板でジュージュー焼いたものを移植するぐらいというのと同じですね。

もはや電子レンジだからという話ではありません。

 

たんぱく質が変性するとかどうとか、原子が…いう以前の問題です。

これはどう考えても、電気製品に対するネガティブキャンペーンですね。

 

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