先日テレビ番組で、男性ホルモンと薬指と性格の関連性を取り上げたものがありました。
どこかの医師がそれを発見した、とかいう話でした。
ネットで検索してみると、随分前からテレビで取り上げられていたようですね。
取り上げたブログも多数存在するようです。
元記事はこちらになるようです。
この記事にあるのは、母体あるいはDNAの受容体を操作して、
人為的にホルモンバランスを崩した状況下における、
生まれたマウスの薬指の長さに対して、述べているだけなのです。
その後の行動的検証については、『説明できる可能性』に留めています。
さて、ホルモンに関しては様々なことが言われていまして、
生物の基本は女性であり、胎内で男性ホルモンシャワーを浴びることで、
女性から男性に作り変えられる・・・だから子どもの頃病気しやすい
とか、
精子の段階で、X遺伝子を持つもの、Y遺伝子を持つものとあるから、
産み分けは不可能
などと言います。
Y遺伝子を受精したなら、男性ホルモンシャワーを浴びなくても男になるはずで、
男性ホルモンシャワーを浴びなかったから、『身体が男で、心は女』というのも
あまり納得はできません。
性格は、素因よりも環境要因や親や学校からの教育などでも
大きく左右されるものだと思います。
血液型占いで、4つの性格に分類するのもおかしな話ですし、
星座占いで、12の性格に分類するもの無理矢理ですよね。
誰にもあてはまりそうな事を書けばよいのであって…(^^;
そう多くは無いであろうマウス実験で、一喜一憂するよりも、
統計学的に有効な数での根拠をもって、医学的に裏づけすれば
『そういう傾向がある』 というレベルで話題にすることは可能でしょう。
つまり、それでもあくまで傾向に過ぎません。
人が変わるには『何らかのキッカケ』をもって見違えるほど変わる
ということ、ありますよね?
ですから、この手の話題はあくまで 『ネタ』 として捉えてることのほうがよいと思います。
先天的なことよりも、後天的な部分が大事だと思います。